3月の生活表より・・・。

 遠足、お散歩、毎日お歌を歌う、運動会、お弁当、PTA・・・。
これらは、私が通った幼稚園にはありませんでした。父の仕事の都合で幼少期を旧西ドイツで過ごしました。当時通った幼稚園では、子供たちみんなで歌ったり、発表会に向けて毎日練習を積み重ねると言う事がほとんどなく、園で過ごす時間帯も基本的に午前中のみでした。しかし、幼稚園で過ごした時間が短かったにも関わらず、数十年経った今でもお友達や先生と過ごした楽しい日々は色あせないものですね。マルチン祭というお祭りに向けてランタンを作ったり、クリスマスツリー用に星形の木材にペイントした飾りや、ろうそくを溶かして星型やハート型の飾りを作ったり。小さな穴をあけて、中身をだした玉子の殻にそぉーっとペイントをしてイースターエッグを作ったりもしました。日本人がほとんどいない環境に先生方が本当に温かく迎えてくださり、言葉の壁も感じずに過ごせたように思います。
 そんな日本の幼稚園のことを詳しく知らない私でしたが、マリア幼稚園の卒園生として主人は、『子どもが出来たら絶対マリア幼稚園に行かせたい!』と話しておりました。そして、三年前から息子がお世話になり、聖マリア幼稚園は、私が通った幼稚園以上に、子どもたちにさまざまな経験をさせて下さっているように思います。息子の入園当初は、子どもの初めての幼稚園生活が楽しみな反面、正直申しまして、子どもと一緒に園のさまざまな行事を経験したり、保護者の参加する機会の多い園で過ごすことがとても不安と緊張の連続でした。しかし、入園後一年経ち、二年目の途中からは娘もお世話になり、三年目には幹事のお役をお引き受けしていく内に、気がつけば、今は子どもと一緒に園生活を楽しんでいる自分がおります。
 主人も息子が入園するまでは、子どもの行事にはあまり参加しない主義(?)でしたが、今では仕事の都合をつけては、夏のお楽しみ会や感謝祭を見に行ったり、運動会では綱引きなどの保護者の種目に積極的に参加したり、お餅つきもフル参加するなどして、子どもたちと過ごす時間を大切にしております。
 息子は三年間すごさせていただいたマリアももうすぐ卒園です。ある日、『もっと、マリア幼稚園にいたいなー♪ 僕、小花ちゃんから入りたかったーーー』などと、小学校も楽しみにしている反面、卒園がすごくさびしい様子です。入園直後はじっと座ることが出来ず、いろいろと心配させた息子は、この三年間でお友達の気持ちも分かるようになり、思いやりの心も身につけ、だいぶお兄さんらしくなりました。たくさんの手間や時間をかけて、愛情いっぱいに接してくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。恵まれた環境で先生やお友達と過ごし経験したことは、大きくなっても覚えていてくれることでしょう。
 娘も春からは赤組さん。1つ大きくなって出来ることがどんどん増え、残りの二年間でどんな成長振りを見せてくれるのか楽しみです。
 たくせんの子どもたちと出会い、日々の交流やさまざまな行事を通して貴重な経験をたくさんさせていただきました。一年間、本当に有り難うございました。三学期も残り僅かとなりましたが、皆さまと楽しい時を過ごせますように☆